2013年10月9日水曜日

ソニー、新4Kプロジェクター「VW1100ES」と「VW500ES」を発表



 ソニーは、4K SXRDプロジェクターフラッグシップモデル「VPL-VW1100ES」と従来機の半分の価格に抑えたエントリーモデル「VPL-VW500ES」を発表しました。既に9月の「IFA 2013」で、そして米ソニー(米国向けはVW600ES)が発表しており、国内でもようやく発表されましたね。


VPL-VW1100ES
VPL-VW500ES


 「VPL-VW1100ES」に関しては、VW1000ESからデザインや基本性能は同じで、新たにHDMI2.0に対応し、4K/60p入力が可能になった他、「Mastered in 4K」モードが追加されました。価格はVW1000ESの時より178万5000円と、お値段もパワーアップしています。(VW1000ESは168万円)
 VW1000ESユーザーには、有償アップグレードサービスも予定されているので、ユーザーの方は一安心ですね。いくらになるのか気になりますが、高い買い物なのでVW1100ES相当にアップグレードできるのはうれしい事です。

大幅な小型化とレンズによるコストダウン

 個人的に気になってるのはやはりVW500ESの方です。型番通りお値段は半分の84万円で、VW1000ESと比べて随分現実的な値段になったと思います。VW1000ESが発表されてから2年間ソニーから4Kプロジェクターの新製品の発表がありませんでしたし、多くの人はフルHDモデルの「VPL-VW95ES」の後継を4Kで待っていたと思いますので待望の製品だと思います。 
 VW1100ESとの大きな違いは、大幅な小型化とレンズにあります。VW500ESはVW1000ESより体積比では33%、奥行きが640mmから463.6mm、重さが20kgから14kgと大幅に小型化され、設置がしやすくなっています。






 光源ランプを筐体内で横向きに配置し、プリズムを使って90度曲げる構造を採用したことで奥行きを大幅に短くできたそうです。IFA発表時前面吸排気とあったので、映像への影響が気になっていましたが、ファンを外側に向ける事により、熱気を帯びた排気が映像に影響しないよう配慮されて設計されているそうなので大丈夫みたいですね。

 そして、一番のコストダウンの理由がレンズだそうです。非球面レンズにフッ素コーティングを施した1枚のプラスチックレンズとガラスレンズ13枚を組み合わせたものを採用することにより、VW1000ESの18枚より少なくすみ、またレンズの電動カバーがなくてもほこりがつきにくい仕様になってるとのことです。

 スペックは1700ルーメン、コントラスト20万:1で、今年ソニーのトレンド「トリルミナスディスプレイ」の対応や「オートキャリブレーション」の搭載など機能も充実しています。発売は11月15日なので、どんな映像が観れるのか今から楽しみです!

情報元:ソニー公式ITmedia