2013年12月23日月曜日

ソニー4Kプロジェクター「VPL-VW500ES」の体験会に行ってきました。

 21日、22日の土日ソニーストアで開かれた4KプロジェクターVPL-VW500ESの体験会に行って画質をチェックしてきました。2日間ともアニメと名作映画の2つのジャンル分けてプログラムが用意されていてそれぞれ1時間ほど体験する事が出来ました。特にアニメの方は人気が高く、土曜日は予約が取れなかったので、土曜日は名作映画、日曜はアニメと2日に分けて体験して参りました。




VPL-VW500ES


 初代民生用4Kプロジェクター「VPL-VW1000ES」は168万円と大変高額でしたが、プラスチックレンズを採用する事により「VPL-VW500ES」は84万円と大幅にコストを削減する事が出来ています。そのため画質の違いが一番気になるところでしたが、その違いは正直分からないレベルでした。それどころか映像の美しさに見入ってしまいすっかりそんな事を忘れていましたね。

 特に個人的に感動したのは地上波放送されたアニメの映像ソースで、今回120インチのスクリーンでの視聴でしたが想像以上にきれいに観る事が出来ました。と言うのもその前に4K BRAVIA「KD-65X9200A」で地上波放送の映像をチェックしていたのですが、地上波放送自体の特有のMPEGノイズやビットレート不足が顕著で正直限界を感じていました。そのため120インチになるとその粗がハッキリすると思っていましたが、上手くプロジェクター側で補正されていて綺麗に観る事が出来ました。恐らくこれはソニー独自の「データベース型超解像度LSI(リアリティークリエーション)」の効果が大きいと思います。また、再生側のBDレコーダー「BDZ-EX3000」の高画質技術「アニメ・CGリマスター」機能もよく効いていて、輪郭周辺に発生するノイズが綺麗になるのがよく分かりました。今まで4Kプロジェクターで地上波を観る機会がなかったので大変参考になりましたね。また体験会ではスクリーンに近づいてその違いをじっくり見せて頂く事も出来たので違いが分かりやすかったです。

 またプロジェクターの発色も素晴らしくUHP(超高圧水銀灯)でも満足のいく色が出ていると思いました。VW500ESではDCI(デジタルシネマ・イニシアティブ)の広域色を実現していませんが、個人的にはこれも分からないレベルで比べなければ十分な発色だと思います。

 ただ一つ残念だったのは3Dの映像ですかね。アクティブシャッター方式なのでもちろん映像は暗くなりますし、あの特有の映像の違和感があります。なので個人的には3Dは長時間観たいとは思いませんでした。まぁ、これはプロジェクターと言うよりアクティブシャッター方式の限界だと思います。解像度は低下しますが気軽さを考えるとパッシブ方式を採用した方が良い様に思いました。

 でも価格も80万円台と現実的な値段となり非常に楽しみですね。まだ一般向けとしては高いと思いますが、4Kの普及の面では大きな進化を遂げた製品だと思います。理想としてはフルHDモデルの「VPL-VW95ES」の値段まで下がるとうれしいですね。今後ともソニーの4Kプロジェクターには期待です。